在宅ワークにプリンターは必要か|買う前に、年間の印刷枚数を数える

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📌 先に結論 年間の印刷枚数が200枚を下回るなら、買わないほうが安い。 プリンターの費用は本体価格ではなくインクの乾きで決まります。使わない期間が長いほど、印刷単価が上がる構造です。
「在宅になったからプリンターを買おう」で失敗する理由は、判断材料が「あると便利そう」しか無いことです。実際に必要かどうかは、年間何枚刷るかという一つの数字でほぼ決まります。
まず数える:年間の印刷枚数
過去1年を思い出して、次を足してください。
| 用途 | 年間の目安 |
|---|---|
| 確定申告・年末調整などの書類 | 10〜30枚 |
| 契約書・申込書の記入と返送 | 5〜20枚 |
| 子どもの学校関係 | 家庭による(多いと年100枚超) |
| 会議資料を紙で読みたい | ここが人によって10倍違う |
合計200枚が分かれ目です。理由は次の節で説明します。
なぜ200枚が分かれ目なのか
コンビニのモノクロ印刷は1枚10円前後、カラーは50〜60円前後です(店舗・時期で変わります)。
一方、家庭用インクジェットは本体1万円前後+インク代。そしてインクジェットには、使用枚数と無関係にかかる費用があります。
- ヘッドの目詰まりを防ぐため、電源投入時などに自動でインクを消費する
- 長期間使わないと固まり、クリーニングでさらにインクを使う
- 最悪の場合、印刷しなくてもインクが空になる
つまり、たまにしか使わない人ほど1枚あたりの単価が跳ね上がります。 「年に数回のために置いてあるが、使うたびに目詰まりしている」——これが典型的な失敗です。
⚠ 本体価格の安さは判断材料にならない プリンターは本体を安く売ってインクで回収する商売です。本体5,000円の機種でも、純正インク一式が本体と同じくらいすることがあります。比べるならインクの型番と価格を先に見てください。
買わない場合の3つの手段
1. コンビニ印刷(ネットプリント)
スマホやPCから予約番号を発行し、店頭で出す方式です。年100枚以下ならこれで十分。
⚠ 業務書類を扱う場合は要注意です。 コンビニの端末に一時的にデータが渡ります。勤務先の規程で外部サービスへのアップロードが禁止されていることがあるので、先に確認してください(→在宅ワークのセキュリティ対策)。
2. そもそも紙にしない
会議資料を紙で読みたい、という需要は画面が狭いことが原因であることが多い。画面を2枚にすると紙が要らなくなる人はかなりいます。
3. 会社のオフィスで刷る
出社日がある人はこれが一番安全です。業務書類は会社の管理内に留まります。
それでも買うなら:選び方
年200枚以上刷る、またはすぐ手元で出したい場面が定期的にあるなら、買う価値があります。
| 見るところ | 判断 |
|---|---|
| インクの型番と実売価格 | 本体価格より重要。ランニングコストはここで決まる |
| 大容量インクタンク型か | 印刷枚数が多いなら有利。本体は高いが単価が下がる |
| モノクロだけで足りるか | 足りるならレーザーが候補。目詰まりしないのが最大の利点 |
| 置き場所の実寸 | 給紙トレイと排紙で、カタログ寸法より前後に張り出す |
年に数回しか使わない人がレーザーを選ぶという判断は、意外と合理的です。トナーは乾かないので、放置しても壊れません。
置き場所のほうが問題になる
見落とされがちですが、プリンターは動作時に前後へ張り出します。棚に押し込むと紙が詰まります。
- 給紙トレイが手前に開く機種は、カタログ寸法+15cm程度の余裕が必要
- 上に物を置くと排紙口を塞ぐ
- 動作音がそれなりに出るので、会議中に使えない位置だと結局使わなくなる
狭い部屋での置き方は狭い部屋のレイアウトにまとめています。
印刷した紙の捨て方まで決めておかないと、セキュリティ側で問題になります。マイクロカットのシュレッダーが必要になるかどうかも含めて、在宅ワークのセキュリティ対策で扱っています。
よくある質問
Q. 年に1〜2回しか使いません。買うべきですか? A. 買わないほうが安いです。コンビニ印刷で足ります。どうしても手元に置きたい場合は、インクが乾かないレーザーを検討してください。
Q. 複合機(スキャナ付き)は必要ですか? A. スキャンだけならスマホのカメラで足りることが多いです。書類アプリを使えば台形補正もかかります。押印して返送する書類が多い人は複合機の価値が出ます。
Q. 互換インクは使っていいですか? A. 安いですが、故障時に保証を受けられないことがあります。メーカーの保証条件を確認してから判断してください。
まとめ
判断は年間の印刷枚数ひとつでほぼ決まります。
- 年200枚未満 → 買わない。コンビニ印刷か、画面を増やして紙をやめる
- 年200枚以上 → 買う。ただし本体価格ではなくインクの型番と実売価格で選ぶ
- たまにしか使わないが手元に置きたい → 目詰まりしないレーザーを検討
そして、印刷する運用にするなら捨て方まで先に決めること。
定期的に買い足す消耗品は在宅ワークで買い足す消耗品リストに、作業環境全体は完全ガイドにまとめています。